年始の最適解

毎年恒例、お正月といえば「コタツで駅伝観戦」が日本のスタンダードですよね。

テレビをつければ、ニューイヤー駅伝に箱根駅伝。

普段はランニングをしない方でも、人が懸命に走っている姿をなぜか見てしまう。

「今年はトヨタが勝った」「青学が強かった」「國學院が凄かった」……そんな記憶が、頭の片隅に残っていませんか?

しかし、私たち雪国ランナー、そして「寒くて外に出るのが億劫だ」と感じているあなたに推奨したい、新しい観戦スタイルがあります。

それは、**「ジムのトレッドミルに乗って走りながら観戦する」**こと。

「今年こそは走る頻度を増やすぞ」

「週末だけでもランニングを始めてみよう」

そんな新年の目標を掲げた方こそ、ぜひ試してみてください。

この習慣があれば、次の大晦日には「今年は目標を達成できた!」と、引き締まった体で最高の一年を締めくくれるはずです。

なぜか走れる「共感ラン」現象

ジムで一人、黙々とこなす有酸素運動は、正直言って孤独でキツいものです。

周りに一生懸命走っている人がいるかどうかで、モチベーションが変わりませんか?

そこで今回ご紹介したいのが、**「共感ラン」**という現象です。

テレビ画面の向こうで必死に走る選手たちを見ながら走ると、不思議と自分の脚も軽くなり、限界を超えて頑張れてしまうのです。

彼らの「苦しさ」に共感することで、自分自身の「苦しさ」が「興奮(応援)」に変換される。

ただひたすらに、頑張っている人を応援したくなる心理です。

例えば、人気マンガ『僕のヒーローアカデミア』。

主人公のデク(緑谷出久)が、「無個性(才能なし)」でありながら、誰よりも早く海岸でゴミ拾いの特訓をし、ボロボロになりながら憧れの背中を追いかけるシーン。

あの姿に、「君はヒーローになれる」と言われた瞬間の感動を重ねてしまうような感覚です。

画面の向こうの選手と、苦しい時間を共有する。

これこそが、モチベーションを爆上げする「共感ラン」の正体です。

プラマイゼロの幸福

「よし、今日はいい練習ができた!」

今年は寝正月ではない。そんな自分に拍手!

最高の気分でジムを後にします。

……が、帰り道に目に入ったコンビニで、「新年早々頑張ったご褒美」をついついカゴの中へ放り込み…。

そしてその夜。

スポーツニュースで映し出されるのは、昼間ジムで見たあの感動のゴールシーン。

それを見ながら飲むビールが格別に美味すぎて、昼間の消費カロリーは即回収です。

「普段よりお酒が進んで、むしろ去年よりヤバいか……?」

運動したおかげで代謝が良くなった額からは、冷や汗のような汗が滝のように流れ出ます。

その時、金メダリスト・野口みずきさんのあの名言が、私の頭の中で「迷言」となってこだまするのです。

—— 走った距離は、裏切らない。

—— 正月に飲んだビールも、裏切らない。

まあ、それも含めての「正月ラン」ということで。

ABOUT ME
raphael
長野県在住のランナーです。 32歳からランニングを始め15年以上継続しています。 週末は善光寺周辺を中心に川沿いのコースを走っています。 現在サブ3を10年以上継続しています。今後も継続できるように時間を作って練習しています。