【サブ3達成】体重73kg・BMI23でも3時間は切れる。「減量なし」で達成した私の練習法とマインドセット
「サブ3を達成するには、カリカリに痩せなければならない」 そう思っていませんか? 私は身長178cm、体重73kg(BMI 23.0)でサブ3を達成しました。ランナーの常識からすれば「太め」かもしれません。それでも3時間は切れます。 この記事では、減量に頼らず、必要な筋力とスタミナをつけて目標を達成するための「泥臭い」練習法とマインドセットを紹介します。
1. 記録達成のためのマインドセット
「ライバル」は敵ではなく仲間
記録達成は人と競うことではなく、自分自身と競うことです。 レース中は、目の前の選手を抜きたいと思うものです。しかし、並走する選手は敵ではなく、3時間切りという同じ目標を共有する「仲間(同志)」です。 レース中に戦うべき本当の相手は、気温や風などの気象条件、そしてコースの傾斜です。周りのランナーとは心の中で共闘する気持ちで臨んでください。
努力は「報われるまで」続けるもの
サッカー界のレジェンド、リオネル・メッシはこう言っています。
「努力すれば報われる? そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ!」
辛いトレーニングを永遠に続けろという意味ではありません。「目標を達成するまで諦めない」ということです。 私もサブ3達成までに5回ほどフルマラソンに挑戦し、失敗するたびに練習内容を見直しました。市民ランナーの自己ベスト更新のピークは40~45歳と言われています。45歳までは諦めず、コツコツと積み上げれば必ず報われます。
2. 体重は無理に落とさない。「健康」が最優先
BMI23でもサブ3は達成できる
「1kg痩せると3分速くなる」という通説があります。事実は事実ですが、減量だけが正解ではありません。 無理な食事制限には以下のリスクがあります。
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トレーニングに集中できない
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疲れが抜けない
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仕事に身が入らない
私は月間700km走ったこともありますが、体重はほぼ変わりませんでした。 現在のスペックは**「178cm 73kg、BMI 23.0、体脂肪14%」**です。 雑誌で推奨される「BMI 20以下、体脂肪10%以下」には程遠いですが、それでも2012年からサブ3を継続しています。
食事は楽しみ、トレーニングで燃やす
ランニングと仕事だけの生活では息が詰まります。食事くらいは楽しみましょう。 最近はカーボンシューズの進化で、多少体重があっても反発力でカバーできます。 ただし、「スナック菓子」と「喫煙」はNGです。心身ともに健康で、日々の生活を充実させることが、長く走り続けるコツです。
3. サブ3達成のための「厳選」トレーニング法
月間300kmは一つの目安ですが、ただ漫然と走っても達成は難しいです。必要なのは「目標ペースの習得」と「2時間動き続けるスタミナ」です。
【スピード】トレッドミルを活用したペース走
ジムのランニングマシン(トレッドミル)と屋外ランを交互に行い、身体にスピードを覚え込ませます。
■ サブ3用トレッドミル設定(例)
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アップ: 最初の5~10分はウォーミングアップ。
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ビルドアップ: 目標の14.1km/h(サブ3ペース)まで、5分ごとや1kmごとに0.1km/hずつ上げていく。
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ペース走: 14.1km/hに到達したら、最低30分は維持する。
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※鼻呼吸で走れるようになるのが目標です。
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傾斜負荷: 慣れてきたら傾斜を3%ほどつけ、向かい風や坂道を想定する。
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ラストスパート: 練習のラスト1~2分は16km/h以上まで上げ、レースのラスト200mを想定して出し切る。
【スタミナ】週末のLSD(Long Slow Distance)
サブ3に必要なのは、3時間走り切る「脚」と「心肺」です。 週に1度は、1時間30分~2時間をかけて、ゆっくり長く走ります(キロ6分~7分ペース、15km~20km程度)。
重要なのは「距離」ではなく「時間」です。 速い人でもゴールまでには最低でも「約3時間」かかります。その間、体を動かし続ける耐性を作るには、長い時間走る練習しかありません。
4. 忙しい社会人が練習時間を確保するコツ
「花金」こそが最高の練習時間
平日は忙しいですが、休日は疲れていて動きたくない…という方も多いでしょう。 私がおすすめするのは**「休日の前日(金曜など)の仕事終わり」**です。
一週間頑張ったご褒美に飲みに行きたい気持ちはわかります。 しかし、そこをグッとこらえてジムやランニングコースへ向かってください。みんなが飲んでいる時間は、ジムも空いていて快適です。 飲み会の誘いを半分断っても、誰も文句は言いません。早く帰って翌朝トレーニングをすれば、二日酔いで寝て終わる休日よりも、想像以上に充実した週末を送れます。
**「サブ3ランナーは上位3%」**と言われます。 人と同じことをしていては入れません。人が飲んでいる時に走る、それくらいの気概が必要です。
5. おすすめのギアとアプリ
Garmin × TATTAでモチベーション管理
練習の記録にはGPSウォッチが必須です。 私は**Garmin(ガーミン)を使用していますが、Apple Watchでも問題ありません。 重要なのは、ランニングポータルサイト「RUNNET」と連動するアプリ「TATTA」**と連携させることです。
TATTAを使えば、日々の走行距離が自動で管理され、オンラインマラソンなどにも参加できます。自分の努力を可視化して、モチベーションを維持しましょう。
まとめ
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体重: 無理に落とさなくていい。BMI23でもサブ3は達成できる。
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練習: トレッドミルで14.1km/hの感覚を掴み、LSDで2時間動ける脚を作る。
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時間: 金曜夜の飲み会をランニングに変える。
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思考: 報われるまで努力する。
必要な練習を行い、怪我無くスタートラインに立てば、結果はついてきます。
上位3%の世界の結果を目指すのです。まずは練習量で上位3%を目指して今日から走り出しましょう。
