【悲報】年末に旧NISA放置で10万円の課税がありました。
「特定口座と銘柄が被ると税金地獄」という落とし穴について。 ~S&P500・オルカン積立勢は今すぐ確認してください~
その「放置」、本当に大丈夫?
「eMAXIS Slim 米国株式(通称:S&P500)」もしくは「eMAXIS Slim 全世界株式(通称:オルカン)」 NISA制度を使ってこの2つのインデックスファンドのどちらかにお金を投資しておけば、15年以上の長期投資をした場合に損失は出ない。
もしあなたがそう信じているなら、この記事はあなたのためのものです。
正直に告白します。 私はその説を盲目的に信用してしまった結果、非課税制度のはずのNISAで、本来払わなくて済んだはずの「税金」を払うことになりそうです。 その額、およそ10万円。
私の趣味であるランニングで例えるなら、新品のカーボンシューズ1足の代金と、一年間のトレーニングジムの会費が、私の無知のせいで消えていくことになります。
今回は、私がやらかした**「旧NISAの満期(5年ルール)」**に関する痛恨の失敗を共有します。 私の失敗を踏み台にして、皆さんは賢く資産(遠征費)を守ってください。
【無知は有罪】突然の罰金刑(課税)
2024年から「新NISA」が始まりました。「神改正」と言われるほど非課税枠が増え、期間も無期限になりましたよね。
私はこう思っていました。 「満期の5年が経ったら、自動でその日の価格で売却されて、新NISA口座に移るんじゃないの?」 つまり、新制度が始まったんだから、私の持っている旧NISAの資産はいったん年末に売却・移動され、それから自分で新たにオルカンかS&P500を買って、新NISAを活用していけばずっと非課税なんでしょ? と……。
証券会社からは旧NISAに関する連絡は来ていましたが、年末の忙しさを理由に、きちんと読んでいませんでした。
結論から言います。 移りません!!まさに、赤っ恥です。世の中は厳しいのです。
ここが最大の落とし穴でした。 旧NISAと新NISAは、法律上「別枠(別物)」の扱いです。 旧NISA(一般NISA)の非課税期間である「5年」が終わると、その資産はどうなるか? 自動的に**「課税口座(特定口座)」**に払い出されてしまいます。
つまり、「非課税の楽園」から「税金のかかる現実世界」へ、強制送還されるのです。
※重要:注意喚起
この記事で取り上げているのは、2023年以前の**「旧・一般NISA(非課税期間5年)」**を利用していた場合の話です。 **「旧・つみたてNISA(非課税期間20年)」**を利用していた方は、まだ満期まで時間がありますので、この現象は起きません。ご安心ください。
【疑問】課税口座に移っても、売らなければいいんじゃないの?
次に私はこう思いました。 「まあ、特定口座に移っても、そのまま持っておけばいいや。売らなければ税金はかからないし」
NISAを活用してる場合、満期になる旧NISA口座の資金で、翌年の新NISA口座での買い付けへと考えますよね。
甘かったです。ここが今回、私が**「高い勉強代」を払うことになった最大のポイントです。 特定口座に移管されると、「平均取得単価の罠」**が発動します。
最悪のケース:すでに特定口座で「同じ銘柄」を持っていた場合
もしあなたが、「NISA口座」と「特定口座(課税口座)」の両方で、同じ投資信託(例えばeMAXIS Slim 全世界株式など)を持っていたとします。 ここで旧NISAの満期が来ると、大事故が起きます。
<私の失敗シミュレーション> 分かりやすくするために、以下の条件で説明します。
- 特定口座で持っていた分: 昔100万円で買って、値上がりして今200万円になっている。(含み益100万)
- 旧NISAで持っていた分: 5年前に100万円で買って、今200万円の価値で移管されてきた。
- ※ここが重要! 移管された瞬間、「200万円で買った」とみなされます。
これらが合体すると、どうなるか?
- トータルの資産価値: 400万円(特定200万 + NISA200万)
- トータルの取得コスト: 300万円(特定の元本100万 + NISA移管時の時価200万)
この状態で、計算上の「1口あたりの取得単価」が書き換えられます。 300万円(コスト) ÷ 2口(数量) = 150万円
売る時に「税金」が発生する!
この状態で、「元・NISAだった分の200万円」を売却して、新NISAで買い直そうとします。 感覚的には「NISA分だから税金ゼロ」だと思いますよね?
しかし、税務署はこう判断します。 「あなたは150万円で仕入れた商品を、200万円で売りましたね? 差額の50万円は利益なので、税金を取ります」
利益50万円 × 税率約20% = 10万円の税金(罰金)
なんと、NISA枠で持っていたはずの資産なのに、特定口座の古い資産と混ざったせいで、10万円も税金を持っていかれるのです。 「綺麗な水(NISA)」を、「色水(特定口座)」のバケツに入れたら、綺麗な水だけを取り出せない……そんなイメージです。
これは、マラソンで言えば「レースで持ち運んでいた補給食を、気づかずに落としてしまった」ようなものです。 完全に、機会損失です。
【解決策】じゃあ、どうすれば「損」を防げたの?
では、過去の私はどうすべきだったのでしょうか? 正解ルートはこれでした。
【枠】損を防ぐための黄金ルート【/枠】
- 満期(5年)が来る前(年末まで)に、旧NISAの商品を**「一度売却」**する。
- その売ったお金で、年明けしたらすぐに**「新NISA(成長投資枠)」で同じ商品を買い直す**。
こうすれば、特定口座と混ざることなく、資産を「旧NISA」から「新NISA」にお引越しさせることができ、これからもずっと非課税で運用し続けることできます。
※注:ロールオーバーとは? 旧NISAの期間終了後、翌年のNISA枠を使って非課税期間を延長する仕組みのこと。しかし、新NISA制度への移行に伴い、旧NISAから新NISAへのロールオーバーは**「不可」**となりました。だからこそ、自分で「売って買い直す」作業が必要だったのです。
まとめ:自分のいる位置を把握して「出口戦略」を見直そう
投資もマラソンも、スタート(買う時)の勢いだけで走っていると、後半(売る時・制度の変わり目)で予期せぬ出来事で失速をしてしまうかもしれません。 状況は刻々と変化します。小さなことに流されて戦略を変えてしまうことはおすすめしませんが、**「制度のルールを知ること」**だけは怠ってはいけません。
【今回の教訓】
- 「ほったらかし」は、時として「カモ」になる。
- 自分の旧NISA(一般NISA)の「満期」を今すぐ確認する。
- 期限が来る前に「売却→新NISAで買い直し」を検討する。
私はこの失敗で、高い勉強代を払うことになりました。 でも、この失敗をブログに書くことで、誰か一人の10万円でも救えるなら、安いものだ……と自分に言い聞かせています(涙)。
皆さんは私の屍を越えて、浮いた税金分で、未来への投資(あるいはお小遣い)を取りこぼさないでください!
