ランニング

トレーニング→休養→回復→次のトレーニング
という流れをつくる

休み方や回復には個人差がある

 トレーニングでは、身体にかけた負荷に対する適応力をつけることで強化をはかっていきます。ところが、負荷を絶え間なくかけ続けていると、適応する時間がありません。負荷をかけた後は休養をし、疲労の回復を促すことが必要です。
どのようなタイミングで、どの程度の休養を入れれば十分に回復できるのかは、個人差があるものなのです。まずは自分自身の回復パターンを掴むことが重要なカギとなります。
得手して、休養をとったら、回復した“はず”で終わっていることも少なくありません。誰かのメニューと比べるのではなく、自分の特性とトレーニングの負荷に合った適切な休み方を見つけてください。

身体を回復させずに頑張っても効果は半減。
自分の特性と負荷に合った適切な休み方を見つける。

“抜き”を使って疲労回復をはかる

時間のない市民ランナーは常に練習不足感があり、休むことよりも少しでも覆う走ることばかりを考えがちです。しかし、そのことが中期的での疲労の蓄積、そして故障へとつながることもあるので、練習の量(特に走行距離)よりも流れを優先させることが重要です。
この「抜き」は休養とほぼ等しい概念なのですが、ポイント練習の「休止」と「軽減」をメインに考えます。
「休止」は、一週間の流れの中からポイント練習だけをカットし、休養とつなぎ練習だけで過ごし疲労回復をはかるものです。
一方、「軽減」は通常のポイント練習よりも距離を短縮するか、ペースダウンするか、その両方で対応します。
どちらの「抜き」を選択するかは、その時の疲労度や体調などにもよります。

自分自身の回復のパターンをつかもう

なかなか実力がついてこない原因として、うまく休養が取れていないことが考えられます。自分が行っている一週間のトレーニングの流れを見直してみてください。先にも述べたとおり、回復度には個人差があるため、いまの休養が疲労を抜くためには十分かどうかを丁寧にチェックしていきましょう。