苦しさに慣れるのではなく、余裕のある状態を持続させる
フルマラソンは、特に中盤を過ぎたあたりから終盤にかけて、とてつもなく苦しくなります。これを克服したいと思う多くのランナーは、できるだけ速いペースで走り、激しく心肺機能に負荷をかける(=追い込む)練習を行いがちです。キツいと感じるくらいの負荷をかけて、心肺機能を強化することこそが、トレーニングの鍵とする考え方が影響しているのしれません。
しかし、マラソンは余裕を持続させる競技です。いかに激しい追い込みに耐えられるかではなく、いかにより高い水準のペースまで、余裕をもったまま走れるようになるかが勝負です。
余裕が無くなってからの苦しみに耐えることばかりでなく、もっと余裕℃を拡大していく方向でトレーニングを組み立てるようにしてください。
キツい苦しみに耐えるトレーニングより、「まだまだ余裕」の腹八分目で継続する方が効果的。
楽に感じるようになって初めてトレーニングの負荷をあげる
マラソン・トレーニングに必要な走り込みでは、無理をして、一段あるいは二段も上のレベルでメニューを組んでいるランナーを多く見られます。しかし、すぐに欲を出してはいけません。
一度に走る距離やペースのレベル設定は、「まだまだ余裕」と言えるくらいを反復したほうが、順調にトレーニングを継続をすることができるので、いきなり「余裕ゼロ」のキツくて苦しい練習よりも、ずっと効果的なのです。
まずは、自分自身んの一定の余裕度を保てる距離とペースを体感で感じ取っていくことを身につけていきましょう。そして、そのライン(水準)を超えて頑張れるのではなく、ラインより下のレベルでトレーニングを繰り返し行なってください。
実際に力がついてくれば、同じ距離を、同じスピードで走っても、徐々に負担度が低くなり、楽になってきます。ここで初めて、レベルアップしたトレーニングへと移行します。こうすることで、レベルそのものを押し上げていくことができるはずです
一定の余裕度を保てる距離とペースを把握する
「まだまだ余裕」といえる感覚はランナーによって違います。
ベテランランナーでさえも、物足りなさのなかに、ついつい見逃してしまう感覚ですが、レベルを下げることを怖がらず、「できるかな?」ではなく、「できる!」ところで行うことがポインとです。
余裕をもってできたら次へ進めばいいので、低めの設定を継続することを恐れてはいけません。
誰と何を競っているのかを考えてみましょう。自分のあまり意味の無いない見栄を張ってもいい結果には繋がりにくいです。