ランニング

効率的なフォームと動きづくり

理想的なランニングフォームについては諸説分かれるところです。けれども、初心者・初級者ランナーもちろん、なかなか記録が伸びないというランナーにとっても効率的なフォームを身につけることは大切なこと。一度、基本に立ち返ってその技術を体得しましょう。また、走りに必要な筋肉の知識も身につけます。

効率のよい走り方を身につける!

フルマラソンを走り切るためには、十分な体力と走りの技術が必要です。ところが、技術がそれほど備わっていないランナーでも、体力があればなんとか完走できてしまうのも事実です。トップランナーを見ても、個性的で、決して美しい走り方をしている人ばかりではありません。
しかし、無駄な動きをすることは体力を消耗させたり、故障の原因に繋がります。効率のよいフォームを含め、しっかりとした走りの技術を身につけて走力をアップさせましょう。

走りを支える3か所の筋肉を鍛える

理想のフォームをキープするために重要なのは、お尻や腰まわりなどの体幹部の筋肉と、もも裏部分(ハムストリング)の筋肉です。ここが弱いと、身体の軸を支えられず、長時間走っているうちにフォームが崩れてきます。
ここでは、主要な3つの筋肉群について理解しておきましょう。

ハムストリングス
ハムストリングスは、太ももの裏側にある3つの筋肉、「大腿二頭筋」「半腱様筋」「半膜様筋」の総称です。
着地時の支持脚を支える筋肉で、スムーズな走りのためには欠かせません。

臀筋
お尻全体を覆う「大殿筋」と、深部にある「小殿筋」と「中殿筋」を合わせた呼称です。
「大殿筋」は左右の脚のスウィング動作に使われ、「小殿筋」と「中殿筋」は骨盤の動きを支え、走っているときの姿勢を安定させます。

腸腰筋
腸腰筋とは、身体の奥にある、深部筋群の「大腰筋」と「腸骨筋」を合わせた呼び方で、脚を上げるときに使われる筋肉です。
以前は「脚を前に出す」といわれていましたが、いまは「腸腰筋」ではしるイメージです。腸腰筋で膝を引っ張り上げ、お尻で前に押していく。これが走りの基本です。